基幹統計で問題があったとか困るわー

石田総務大臣閣議後記者会見の概要

平成31年1月25日

基幹統計の点検及び今後の対応(2)
問:
 統計について3点お伺いします。まず、昨日の発表で、政府全体の基幹統計56統計のうち、4割に当たる22統計で問題が見つかったということで、かなりの府省にわたって問題が見つかりました。この点についての受け止めをまずお願いいたします。
答:
 先ほど申し上げましたとおり、毎月勤労統計のように、承認された計画や対外的な説明内容に照らして、実際の調査方法や復元推計の実施状況に問題が見られた事案はございませんでした。
 他方で、調査結果の訂正が必要なものや、手続き等に問題があるものはありましたが、必要な対応がとられる予定であります。
 今後につきましては、統計委員会の力も借りまして、統計の更なる信頼回復に向けて再発防止、統計の品質向上を目指した検証を進めてまいりたいと考えております。
問:
 関連で、総務省の統計でも問題が見つかりました。総務省、足元でも見つかったということについてどのようにお考えでしょうか。
答:
 ご指摘のとおり、総務省統計局が公表する基幹統計において公表されている統計数値自体に問題はなかったものの、手続等に問題があるものがございました。
 具体的には、実際には集計・作成する予定のない項目が、承認された計画上に集計・作成する項目として掲載されているなど、計画と実際に作成・公表している統計表と異なるものが一部あったわけであります。
 なお、本件による他の統計や予算への影響はないわけでありますけれども、総務省において手続に問題のある事案が生じたことは誠に遺憾でございます。
 今後、申請書類の確認の徹底等、再発防止に努めてまいりたいと思っております。
 今後は、統計制度を所管する立場から、統計委員会の力をお借りしまして、政府全体として統計の更なる信頼回復に向けて、再発防止、統計の品質向上を目指した検証を進めてまいりたいと思っております。
問:
 もう1点伺います。先ほど、統計委員会に専門部会を設けて、一般統計についても検証を進めるということで、233あると伺っておりますけども、その進め方、スケジュール感などについて、何かあればお聞かせください。
答:
 この度の毎月勤労統計調査の事案は、公的統計に対する信頼を損なう事案だったと認識いたしております。統計委員会におかれては、何よりも統計の信頼を回復すべく、基幹統計や一般統計についての再発防止、それから統計の品質向上を目指した検証にお力をお借りできればと考えているところであります。
問:
 統計の話ですけれども、昨日の会見の中で56ある基幹統計のうち、22で間違いが見つかり、うち21統計については統計法違反というか、統計法9条で示されたことどおりにされていないという、見方によってはかなり重い発言が総務省の方からもあったわけです。こういう状況について、改めて大臣、我々としては、統計は普通、完全なものとして出てきているものだと思っていたものが、半分、4割でそうじゃなかったということのお考えをもう一度お伺いしたいと思います。
答:
 これは先ほど申し上げたんですけれども、今回の点検で、毎月勤労統計調査のように承認された計画、あるいは対外的な説明内容に照らして、実際の調査方法、復元推計の実施状況に問題がある事案はなかったということであります。
 ただ、調査結果の訂正が必要なものがあった21統計において、調査結果の精度に影響はないものの、最新の名簿に更新して調査を行った際などに、必要な手続きが取られていなかったものがあったこと等は誠に遺憾であるということであります。
 今後各府省において、点検結果にあるとおり、必要な対応はとられるものと考えているということであります。

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